今年の秋になって増してきたのは、献身の思いです。

ここ最近、A Course in Miracles(『奇跡のコース』/『奇跡講座』)を書き取ったヘレンさんの記録の中にあった祈りの言葉、それも声の主であるJesusが訂正を入れた祈りの言葉のことがずっと気になっていました。

Change the prayer to read: If you will tell me what to do, only that I will to do.

Absence from Felicity: The Story of Helen Schucman and Her Scribing of “A Course in Miracles”/Kenneth Wapnick Ph.D.

 

訂正された奇跡の祈りは、「もしあなたが私に何をすべきかを教えてくだされば、私はそれだけをすることを意志します」というものです(日本語訳『天国から離れて』/中央アート出版社より)。

この言葉より少し前に、「もしあなたが私に何をすべきかを教えてくだされば、私はそれをすることを意志します」というのは完全な記述ではなく、「そして、あなたが私にさせたくないことはしないことを意志します」と付け加えなければならない旨が説明されています。

この、「あなたが私にさせたくないことはしないことを意志します」という思いを、本当に、心の底からの思いとして抱きたいけれども、怖がっている(抵抗している)ということに気づき、そのようである自分のことをそのまま内なるガイド、ホーリースピリットに委ねて過ごしていました。

 

すると、「私は何をする必要もない」という、ACIMのテキストでよく知られている箇所(T-18.VII)を、解説を頼りに精読する流れになったり(肉体の使い方について改めて学ぶ機会となり、また、関西セミナーのサークルでみなさんに共有する流れになりました)、

別のクラスでは、みなさんのシェアを聴き、内なるガイドからの贈り物をみなさんを通して受け取らせていただくことによって、わたしの心の奥にある本当の思い、願いに触れて感動するということもありました。

本当の思い、真の願いは、いろんな言い方ができると思いますが、今のわたしが選ぶ言葉としては、献身そのもののことであり、ACIMのワークブックレッスンで言うなら、たとえばレッスン185、あるいはレッスン287に記されていることそのものです。

 

ACIMを通して目覚められたコースの教師、デイヴィッド・ホフマイスターさんの記述の中に(どこで見つけたものだったか、忘れてしまいました)、

I retired when the body was 34.

という一文があったのですが(2020年4月4日に出合った文章の一文です)、これもまたわたしの心に深く残った言葉の1つで、ついさっき(このおたよりを書きながら)この一文を思い出しました。

本当に、完全に、リタイアしたいという気持ちです。
自分ひとりで何も決断することなく(自我で思いと体を使うことなく)、すべてを真にゆだねたい、「わたしが」何かをするのではなく、「わたしを通して」なされることを願うばかりです。

「わたしを通して」なされるとき、わたしは何もしていません。個人的体験とはなっていません。全的に分かち合われています。それは身体的体験ではなく、“心理的”体験でもなく、スピリットのダンスと呼べるような体験となっている・・そんなふうに感じます。

スピリットのダンス、愛と感謝の歌、
永遠の喜び——。

どうしてわたしはこれ以外の何かを求めたりしていたのだろう。繋がりの喜び、光の放射、平安の延長。共に癒され、救いを受け取ることのほかに、何を望んだりすることがあるだろう。

 

1.神の約束に例外はない。2そして神は、すべてのものごとの結末は喜びだけだと保証する。3しかし、いつそこに至れるかは、私たち次第である。それは、私たちがいつまで、異質の意志が神の意志に対抗するかに見えるままにしておくのか、ということである。4その意志が実在すると思っているかぎり、知覚されるすべての問題、目にするあらゆる試練、直面する一切の状況の結末として神が定めた結果を、私たちが見出すことはないだろう。5しかし、その結果は確実である。6神の意志は、天に行われるごとく地にも行われるからである。7私たちは探し、神の意志の通りに、見つけるだろう。神の意志は、私たちの意志が行われることを保証している。

(W-pII.292.1/『奇跡講座 下巻』/中央アート出版社)

 

神の意志は、天に行われるごとく、地にも行われる。結果は確実——。

ホーリースピリット、わたしはあなたの導きに従います。もう後ろは振り返りません。
わたしのすべてをサンシップ(Sonship:一なる子)に捧げます。

献身の思いのひとつひとつ、訂正を、ゆるしを、奇跡を求める思いのひとつひとつが、紅葉の一枚一枚のように敷き詰められて、贈り物となりますように。

Blessings,

2021.11.1配信

   
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11/11は「祈りの繋がり」の日です★
今回はゆだねることに関するお祈り
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