6月に入り、日差しが強くなってきていますが、みなさまお変わりなく、スピリットの優しさのなかでお過ごしでしょうか。

内なるガイド、Holy Spiritに導かれる毎日は、五線譜の上を滑らかに泳ぐような(一音一音がとても美しく完璧に聴こえるのです)、宇宙の調べに乗って運ばれるような、穏やかで優しい、それでいてハッとする感覚、うれしい驚きと喜びもある、楽しい日々の連続です。

先日、梅田の街を歩いていたとき、キリストの光の海の中を泳いでいるかのような心地がしました。慈しみの光の中で、わたしたちは祝福を交わしているのです。完璧さの中にいて、繋がっていて、全的です。

 

わたしたちの問いには、すでに答えられています。わたしたちのハートに、内側に答えがあります。夢の中は、“Remember Who You Are”の呼びかけに満ちていて、耳を澄ますなら、真理の光に触れることになります。

「どうしてこうなったの?」、「どうやってこれを解決すればいいの?」、そんなふうに思えるとき、このレベルで答えを求めても、「それはね、〇〇のせいなんだよ」、「そういうときはね、〇〇をやればいいんだよ」という自我の返事しか受け取れません。

 

どんなときでも——いつ・どこで・誰と(一人でも)・何をしているとしても——、「それ」は、常に、真の自己を思い出すための、素晴らしい機会です。五線譜の上を滑らかに泳いでみましょう。宇宙の調べに乗って運ばれてみましょう。

「この小節に、どうして四分音符があるの?」、「なぜここは、ラの音ではなく、ドの音になってるの?」。そんなことを考えても、「意味」がわかるはずがありません。大事なことは、耳を澄ますことです。

 

楽譜はすでに書かれています。
その一音一音をジャッジしていたら、分析しようとしていたら、その曲の美しさがわかりません。一小節だけを見て、「どうして?」だの、「どうすれば?」だのと言っても仕方ありません。休符が出てきたら、休みましょう。じっと静かにしていましょう。無理矢理音を出そうとしたって、仕方ありません。

楽譜通りに進みます。大事なことは、どちらと一緒に楽譜をたどるのかです。
自我(ego)とたどれば、不平不満の数々、無意味な原因探しと責任転嫁の連続、嘆きと憂いの人生です。
 
聖霊(Holy Spirit)を選ぶなら、五線譜の上を滑らかに泳げます。人生の一音一音を「良い」/「悪い」で判断せず、それをそのまま受け止めて、その音に耳を澄まします。判断なしに聴けば、その一音はその小節の中での、完璧な一音だと知れる(奇跡をそこで受け取れる)し、その楽曲にとって完璧な一音だと知れる(本当の意味を受け取れる)のです。

 

日常で経験することを、いちいち善悪で振り分けて捉えるというのは、おかしなこと、本来できないことです。ドレミファソの音たちに優劣がなく、「良い」/「悪い」で判断しようがないのと同じように、人生のすべても、判断しようのないことです。それは完璧な楽譜の、完璧な一音一音です。

すでに書き終わった楽譜を自我の目的でたどるのではなく、聖霊の目的で再びたどってみる——宇宙の調べに乗ってみるなら、すべて完璧だと知れます。楽譜のタイトルは、“Know thyself”(「汝、自身を知れ」)。

同じタイトルだけれども、自我を選ぶか、聖霊を選ぶかで、まるで違うのです。

わたしにとってこの楽譜は、分離を証明するため(出来もしないこと)の楽譜などではなく、“Remember Who You Are” というメッセージ、真の自己を思い出すための、ゆるしの調べ——それはなんとも美しい調べ——として感じられます。

 

Your goal is to find out who you are, having denied your Identity by attacking creation and its Creator. Now you are learning how to remember the truth.

 
A Course in Miracles 
emphasis mine

3あなたは被造物とその創造主を攻撃することによって自分のアイデンティティーを拒否してしまったので、あなたのゴールは、自分が誰なのかを発見することである。4今、あなたは真理を思い出す方法を学んでいる。

W-pI.62.2:3,4/『奇跡講座 下巻』/中央アート出版社
emphasis mine
 
 
 
To hold a grievance is to forget who you are.
 
 
不満を抱くことは、自分が誰であるかを忘れてしまうことである。
 
W-pI.68.1:2/同上
 
 
 
 
譜面の一部分を睨んでは不満をこぼす代わりに、楽譜全体を聖霊(Holy Spirit)に委ねてみると、みな繋がっていてひとつであること、すべては善きことのためにあること、いつでもどんな状況においても愛の贈り物を受け取れるということがわかります。
 
一音一音が愛おしく、テンポが遅いときも速いときも美しく、リズミカルであろうと、静かに休む時期が長かろうと、全体からすればそれは必然で、完璧なのだと感じられます。
 
滑らかに泳いで奇跡を受け取り続ける、そんな毎日をみんなで一緒に経験したいです。
ほんとうの自分、その神の子の聖性、輝きを、すべてのひとの中に見る毎日を。
 

Blessings,

2022.6.4配信
(繋がってくださっている方に毎月お送りしています)

   

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