but have not love, I am nothing. ——５月のおたより

今月のおたよりは遅くなってしまいましたが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。

先月はわたしにとって、奇跡の連続と呼べるような一か月で、こんなにも、こんなふうにして、続いてゆくものなのだなあ、夢を見ているようだ（それは、そうです！この世界まるごと「夢」なのです）と感じられるほどの豊かさ、幸せを受け取らせてもらえました。

豊かさや幸せが「まるで夢のようだ」と思えるくらい、ここ（人が「現実」と呼んでしまうこの世界）でのこれまで（分離という過去、人間の日常）には、自我の見たがる夢には、やはりそうしたもの、本当の贈り物はないのですよね。

同じ「夢」であっても、それでもここにおいて、わたしたちは幸せな夢を見ることができます。
むろんこれは、なんでも自分の思い通りになる人生ストーリー、といったようなもののことではなく、自分が想像できるようなレベルを遥かに超えたレベルの贈り物を受け取れる、喜びに満ちた日々、心の麗しい風景のことです。

自我(ego)を教師にして、恐れの夢を、悪夢を見る——浮き沈みのある日々、足りないことばかり、問題ばかりの、追い求めても心から満たされることのない人生を経験するのか、

それとも、聖霊(Holy Spirit)を教師にして、幸せな夢を見る——平和と喜びが一貫して心に広がっている日々、感謝の思いに満ち、奇跡ばかりの、助けを求めれば必ず贈り物を誰かと一緒に受け取れる人生を経験するのか。

これを、わたしたちは＜自分で＞決めているのですよね。

but have not love, I am nothing.

コリント人への第一の手紙に出てくる箇所を、今日偶々（！）知りました。

もし愛がなければ、わたしは無に等しい。

日本語訳では、こう書かれていました。

たといわたしが、人々の言葉や御使たちの言葉を語っても、もし愛がなければ、わたしは、やかましい鐘や騒がしい鐃鉢と同じである。

たといまた、わたしに預言をする力があり、あらゆる奥義とあらゆる知識とに通じていても、また、山を移すほどの強い信仰があっても、もし愛がなければ、わたしは無に等しい。

たといまた、わたしが自分の全財産を人に施しても、また、自分のからだを焼かれるために渡しても、もし愛がなければ、いっさいは無益である。

コリント人への第一の手紙 13:1-3

I am nothing.
これは、コースのテキストにもあるのでは？と思い、検索をかけてみたら、やはりありました。

Of yourself you can do nothing, because of yourself you are nothing. I am nothing without the Father and you are nothing without me, because by denying the Father you deny yourself.

A Course in Miracles . Foundation for Inner Peace. Kindle 版.

３あなたは自分だけではまさに無であるから、自分からは何もすることができない。４私は父なくしては無であり、あなたは私なくしては無である。なぜなら、父を拒否することにより、あなたは自分自身を拒否するからである。

T-8.IV.7:3,4/『奇跡講座上巻』/中央アート出版社

何のためにここにいるの？
何のための人生なの？

もし愛がなければ、わたしは無に等しい。
わたしは自分だけではまさに無であるから、自分からは何もすることができない。

神から離れて何かが成せると——神の意志とは異なる意志を持てると信じ、何をしてみたところで、何もしていない。何の意味もない。無にすぎない。

あなたのための神の意志が完全な平安と喜びであるというのなら、それのみを経験しているのでない限り、あなたは神の意志を認めることを拒んでいるに違いない。２神の意志は永遠に不変であるから、揺れ動くことはない。３あなたが心安らかでないとき、その唯一の理由は、自分が神の中に居ると信じてはいないからである。４だが、神はすべての者の中に居るすべてのものである。５神の平安は完全なものであるから、あなたもその中に含まれているはずである。

T-8.IV.1:1-5/同上