聖なるオーケストラ——12月のおたより

先月のおたよりで、ますます献身の思いが増してきたということを書きました。11月1日の、あのときの気持ちより、今のわたしのコミットは、さらに深まっています。

これまで、文字に起こしたり、周りの人にシェアしたりすることで、わたしのなかのコミットが、より確かなものになってきたように思います。書くだけ、話すだけではなく、実践することによって、というのは、言うまでもないことですが。

11月下旬あたりだったと思いますが、これまでよりもいっそう心に染みてきたことは、「一員である」、「一部である」ということです。

自我(エゴ)は、自分が指揮者になりたがります。

自我の根本的な願望は、神に取ってかわることである。

(W-pI.72.2:1/『奇跡講座下巻』/中央アート出版社)

狂気の中で、自我は自分が神そのものを打ち負かした勝者であると考える。

(W-pII.12.2:3/『奇跡講座下巻』/中央アート出版社)

タクトを振るのは、自分だ。すべて自分の思い通りにするんだ。独立国家を築くんだ。
自我の思いは、どうかしています。どうかしているけれども、その狂気の思考と同一視している（エゴを選んでいる）ときがあるというのは、どうなのでしょう、笑ってしまいますよね。

支配したい、自由になりたい、自分で判断して決めたい。これがあからさまなもの（「ジコチュー」そのもの）であれば気づきやすいけれども、なんらかの場面、状況において、「これはわたしの責任だから」と、一見まともに感じられる考えを抱いているときも、指揮者になりたがっていると気づくのは、容易ではないかもしれません。

この夢の世界において、指揮者は、自我（＝自我と同一視している自分）ではなく、聖霊(ホーリースピリット)なのだと選び直すなら、その指揮者を真っ直ぐに見て、自分の楽器を演奏することに集中することができます。兄弟姉妹たちが奏でる音色を感じながら。自分はこの聖なるオーケストラの一員であるということを喜びながら。

責任というのは、どちらの教師を選ぶかということによるものであり、その心の決断に関して、自分に責任があるのでした。この責任を真に受け入れることによって学べるのは、「一員である」ということではないでしょうか。

献身というのは、「ホーリースピリットのガイダンスにのみ従います」という心の状態を指していると言えるけれども、それは、「この地上でできるだけ嫌な目に遭わず、わたしと家族が幸せであれますように」などという考えを意味しているのではありません。ガイダンスに従っていれば失敗はないのよね？傷ついたりしないのよね？などということを思っているうちは、まったく献身にコミットしていないのです。

「ホーリースピリットのガイダンスにのみ従います」というのは、わたしをまるごと「すべて」に捧げますという表明だと感じます。なぜならホーリースピリットは、時間は実在しないということを教えるために時間を使ってくれる存在であり、肉体は実在しないということを教えるために肉体を使ってくれるからです。

もし、真に捧げているなら、ガイダンスに従っているのなら、体も、時間もお金も、聖なる目的のためだけに使われます。「わたしの体」、「わたしの時間」、「わたしのお金」という、指揮者マインドは脇に置かれています。

わたしの体はわたしが好きに使う。わたしの時間は自分にとって有意義に使う。わたしのお金はどう使おうとわたしの自由よ。
「好きに」も、「有意義に」も、「自由」も、みんな紛い物です。

指揮者になってみたところで、その演奏はひどいものになることでしょう。何もかもが思い通りになるということはないのですから。不協和音は、そのうち、耐え難いほどのものになることでしょう。自分の人生に問題を作っているのは自分だ、ということに例外はなさそうです。

ガイダンスに従うなら、指揮者はホーリースピリットなのですから、それは美しいシンフォニーになることでしょう。間違いありません。自分はこの「すべて」の一員であるということに感謝している心は、シンクロニシティの連続を、清らかな調べを、深く感じ、受け取ることでしょう。毎日が、奇跡に満ちていることでしょう。

わたしのこの体は、わたしたちのために使われます。
わたしの時間は、みんなの最善のために使われます。
わたしのお金は、わたしたちのために用いられます。

ホーリースピリット、
すべてを奇跡の道具としてお使いください。
あなたのガイダンスにのみ従います。

これらが、兄弟との心の繋がりを感じる機会、
神聖性を真理のまなざしで見る機会となって

そうしてわたしが「すべて」の一部であり、
「すべて」であるということを、
真の自己を思い出すことができますように。

Blessings,
愛

2021.12.2配信

　　　
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12/12は「祈りの繋がり」の日です★
今回はほんとうの自己に関するお祈り
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