昔から、雨の日が嫌いではなくて、小学3年生のときに、雨音がまるできれいな音楽のようだと感じた嬉しさを作文に書いたことを、今日、雨上がりの濡れた地面を見ながらふと思い出しました。

雨の日は耳を澄まして、静かに受け取りたい。優しく流れてくる音楽を。メッセージを。
そのような気持ちになるので、大人になっても雨の日は、普段より内観することが多かったように思います。雨音を聞くというより、いつも与えられているメッセージに耳を傾ける——そんな感覚になるのです。

メッセージは、むろん雨の日だけやってくるものではなく、絶えず送られているのですが、子どもの頃、学生の頃、外に出て遊ぶことができない日はおとなしくしているしかなく、必然的に自分の内側を観ることになるので、静かにしているそのときに、慈雨のように降り注いでいる愛の贈り物、メッセージをやっとそこで受け入れることができた、というわけです。

晴れの日でも、雨の日でも、どんな日であっても、静かにしていたいと今は思います。
内なるガイド、内なる真の教師であるホーリースピリットと繋がっているときは、つねに静かです。過去や未来に思考を走らせたり、人のことをあれこれジャッジしたりしません。思い煩うことなく、防衛のための計画を立てることもなく、静かに、耳を澄まし、受け取ります。

 

今年になって、毎月の心のトレーニングのお題を、内なるガイドからもらっているのですが(詳しくは過去のおたよりにて)、先月は4月に続いて、「誰の中にも全き光を見る(見られるようホーリースピリットに祈る)」というものでした。
 
毎日続けてみて感じたことは、わたしたちには確かに何の違いもない(比較などあり得ない)ということ、何を言ったかというそのセリフ自体には意味(真の重要性)がなくて、心に耳を傾けるならばそれは「繋がりたい」、「繋がりを思い出したい」という友の呼びかけであり、ともに真の自己を思い出すための、ともに奇跡を受け取るための、美しい機会なのだということです。

5月の途中から増えたお題は、「どうぞ教えてください」と、相手のスピリットに祈ること、敬意をもって相手のスピリットに心を合わせ、学ぶ心、教わる心になることでした。

半ば興奮気味に、ある人に意見を言っているAさんに対して、わたしは心の中で「どうぞ教えてください」と祈りました。Aさんは気の短い、自己主張の激しい人なのではなくて、完全無欠の、聖なる神の子だからです。ホーリースピリットに、この方の神聖性を見せてくださいとも祈りました。
その時、本当に、とても美しい光を感じ、愛を分かち合ってくださっていることが、ハートの真ん中で、はっきりと感じられたのです(その美しさ、愛の光に触れて思わず涙が出そうなほどでした)。わたしたちは神が創造されたままの神の子であって、それ以外の、キリスト以外の何者でもないということを、教えてくださったのです。

今までだったら、Aさんは、大騒ぎし始めたら止まらない人なのですが、「これを第三者が聞いていたら、自分の言っていることがおかしいと思うことはわかってる」と言って静かになり、その後わたしが言った冗談に、笑いました。もう一人の人も一緒に。3人でひとしきり笑って(もはやこのときの出来事はわたしたちにとって「ネタ」になりました 笑)、全員にとってどうすることが最善なのか、その答えも出て解決したのです。

 

どうぞ教えてください——。

ホーリースピリットに祈る心と、誰か(兄弟姉妹)にこうして祈る心は同じ心です。慈雨に気づく心。受け取る心。
不足しているからと何かを欲しがったり、自分で何でも決めたがったり、人生や他者を思うように動かしたがる心とは正反対です。

誰に対しても、「どうぞ教えてください」。それは、一瞬たりとも、誰のことも、見下したりしないという誓いでもあります。差異を見ない。形にとらわれない。誰もが聖なる神の子だという事実を、深く、心で受け取らせていただくこと。そうでないときは、相手を見下している、攻撃しているのです。それは決して望みません。

 

6月のお題は、静かにすること、心を鎮めることです。
1時間おきに黙想すること、あるいは、何かの作業から次の作業に移る前に、いったん止まって、静かにし、できれば1分ほど(状況によってそれが難しければ数十秒でも)静かにして、ホーリースピリットに心を合わせること。

これを、「どうぞ教えてください」という心で毎日取り組んでみたいと思います。
みなさんもよろしければご一緒に——。

慈雨に感謝して、今日もしずかに。

Blessings,

 

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6/6は「祈りの繋がり」の日です★
今回はほんとうの自己に関するお祈り
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