学びの進歩のためにまず知っておくべきこと〔chart-2〕／奇跡のコース・奇跡講座

#027

ACIMはじめてさん向けコーナー

前回に続き、コースの学びがグッと加速する
タイミングに関して書いてみます。

なおご紹介くださる場合は、このページのリンクを
お知らせいただけましたらと存じます。
(本文のコピーはできません©️)

＊

前回、コースの学びは「楽しく習得されるもの」
ということについて述べました。

実際テキストに

苦痛を通して学ぶ必要はない。柔和なレッスンは楽しく習得され、喜んで記憶される。

(T-21.I.3:1-2/『奇跡講座上巻』/中央アート出版社)

このように書かれています。

けれども、コースの学習はキツイと
感じてしまう人が多いのは・・

コースの学びは、最初から急激な進歩を
感じられるものではないということに
気づいていないから・・かもしれません。

それで前回、チャートをご紹介しました。

横軸は学習の経過を表し、
縦軸は学びの深まりを表します。

わたしの感覚ですが、
コースの学び（進歩）は、
指数関数的に深まっていくように思います。

右上が学びの終わり、
階梯を登り切ったところです。
(コースでは階梯のたとえが出てきます)

★部分が、学びがグッと加速する
タイミングだと前回述べました。

コースの学びは
非常に緩慢なプロセスを経て
深まっていくものです。

そういう意味では、
けっして焦る必要はありません。

急げば学びが深まる、
というのは完全に誤解しています。

ワークブックの取り組み方として
このように述べられている箇所があります。

４どの演習においても、概念を適用する以上のことは求められていない。５一つひとつの小さな歩みが暗闇を徐々に取り除いてゆき、心を暗くしていた雑多なものが一掃され最後には理解が訪れて、その光が心の隅々まで明るくするだろう。

(W-pI.9.2:4-5/『奇跡講座下巻』/中央アート出版社)

「徐々に」なのです。

焦って取り組んでも、
理解が早まるということはありません。

マニュアルではこう書かれています。

大多数の者には、ゆっくりと展開していく訓練プログラムが与えられており、その中で、できる限り多くの以前の間違いが訂正されていく。

(M-9.16.1:7/『奇跡講座下巻』/中央アート出版社)

まれに、ラディカルな
進み方をする場合もあるようですが、
ほとんどそういうことはないようです。

ですから、
コースは生涯かけて学ぶものだと
言われているのです。

テキストで、イエスは
こう語りかけてくれています。

４あなたは分離した自我という夢を見ており、それを土台にした世界を信じている。５その世界は、あなたにとってきわめて実在性がある。６それについてあなたの心を変えずにいることで、それを取り消せるわけではない。７あなたが自分の思考体系の保護者の役目を自ら進んで放棄し、その思考体系を私に開いてくれるなら、私はそれをきわめて緩やかに正していき、あなたが神のもとに戻れるように導いてあげよう。

(T-4.I.4:4-7/『奇跡講座上巻』/中央アート出版社)

この世界は神が創造したものではなく
自我(ego)がでっち上げたものであって、

本当のところ実在していないので
夢、幻想だと述べられています。

この世界がリアルだと信じ続ける
ということは、
自我を、エゴを教師にし続ける
ということであり、

心を変えないままでいる
ということです。

心を変えるなら、つまりは
教師を変えるならば、

イエスを教師とする、
あるいは聖霊を教師とするなら

自我の思考体系を
「きわめて緩やかに正して」もらえます。

そうして、エゴの夢から目を覚まし、
ワンネス（神との一体性）に
戻ることができるようになるわけです。

コースの学びのプロセスの最後は
神（真の愛、ワンネス）です。