#049

ACIMはじめてさん向けコーナー

 

今回は、まるごと自分を差し出すことについて
書いてみたいと思います。

なおご紹介くださる場合は、このページのリンクを
お知らせいただけましたらと存じます。
(本文のコピーはできません)

コースの学びがどこに向かっているかと言えば
真の自己を思い出すこと、

わたしは神が創造されたままのわたし、
つまり聖なる神の子なのだ
(肉体、個人的存在ではない)ということを
真に受け入れること・・なのですが、

それを、
素晴らしい神の子になること、
完璧な自分になることだと
勘違いしてしまうことがあるようです。

学び始めの頃は
特にありがちなことかもしれません。

 

けれども・・
人間として完璧になることは
決してできないことです。

人間であるわたしが
望ましい神の子に「なる」だなんて
あり得ないことです。

人間(身体的、心理的、個人的存在)を
作り出したのは、神ではなく自我です。
 

神からの分離を信じる思い、自我は
本当は実在していないので

実在していないものが何を思い描こうと、
不完全なものがでっち上げるものは
なんであれ不完全なものです。

 
“実在しているもの”は、完璧なものです。
完全無欠であり、永遠です。

“実在しているもの”は、神が創造されたものです。
神の愛の延長である神の子が創造したものです。

それ以外は、実在していません。

 
ということは、人間は実在していないのです。
完璧になど、なれないのです。

人間である、個人である(神と分離している)
このわたしが、完璧な、理想的な神の子になるんだ、
という考えは、極めておかしな考えだと気づけます。

なれませんよね、決して。

 

自我は永遠なるものを作り出せず、神は滅びるものは創造できない。
 
(T-4.I.11:7/『奇跡講座 上巻』
中央アート出版社)
 
 
 
不完全なものが完全になるというのは
あり得ないことです。
 
完全なるものは、完全なるものだけを創造し、
不完全なものは、不完全なものしか作り出せません。
 
作り出すと言ったって、
それはイメージメイキングであって
妄想しているだけなのです。夢にすぎません。
 
 

完全なるものは、永遠なるものです。
不完全なものは、実在していないものです。

<神の子>は、永遠なるものです。
ニンゲンは、滅びゆくものです。

<わたし>は、永遠なるものです。
ニンゲンは、実在していないものです。

神という全き愛は、永遠なるものだけを創造されました。
 
<わたし>は、神の子です。
<わたし>は、人間(肉体)ではありません。
<わたし>は、今でも、神が創造されたままのわたしです。

 

人間であるわたしが、神の子に「なる」というのは
信じられない考えだということに気づけます。

なるんじゃなくて、ずっとそうなのだから。
変わったことは、一度もないのだから。

不完全なこの自分像が、
完璧な、理想的な聖なる存在に変わる・・など
おかしな話です。

 

* 

でも、これ(この身体、この自分)は??

見えている、これは??
わたしではないの?これが自分なのでは?

こんな性格のままでいいわけ?
こんな欠点だらけのわたしで??

「わたしは肉体ではありません」って
そんなこと言ったって、
生活していかなくちゃいけないじゃない。

などなど。
浮かび上がってくる思いがあるかもしれません。

 

長所と短所、得手不得手があるように見える、
この自分(と信じているもの)を
どうにかマシにしようと頑張ってきた人生から
解放される道があるとしたら、どうでしょうか。

凸凹の自分(と思っているもの)を
まるごと奇跡の道具に使ってもらえるとしたら?

まるごと使ってもらって、
自分という存在が、自分像をはるかに超えたもの、
聖なる存在なのだと思い出せるとしたら・・??

 

わたしたちのガイド、ホーリースピリットは
それを可能にしてくれるのです。

ホーリースピリットからしたら、
「長所」も「短所」も同じものです。
「長所」は奇跡の道具に使いやすいけど
「短所」は難しい、などということはありません。

これ、どちらも経験することが
わたしたちにとって肝要だろうと思えます。
 

ホーリースピリットにできないことはない。
わたしたちの聖性に
できないこと(癒せないこと)は1つもない。

凸凹が、個性が、奇跡の道具になるという
経験を重ねていくにつれて、

凸凹そのものには何の力もないと認識でき、

わたしたち全員がこうした凸凹を超えた
真に美しき存在なのだと
受け入れられるというのは
なんと幸せなことでしょうか。

   
次回はこのことについて具体的に
述べてみようと思います。

Blessings,

 

2023/3/19配信

+‥‥‥‥+‥‥‥‥+‥‥‥‥+‥‥‥‥+

*ヴェリテの学習会・セッション*

オンライン(Zoom)で開催しているものと、
大阪で開催しているクラスがあります。

+‥‥‥‥+‥‥‥‥+‥‥‥‥+‥‥‥‥+