『奇跡のコース』ワークブック・レッスンの気づきを綴っています
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Lesson314:わたしは、過去とは異なる未来を求めます。
  
過去というのは、一瞬の過ち、分離を思ったその一瞬のあいだのこと。神に取って代わるという目論見、完璧な愛、永遠の、平等の愛の否定、ワンネスの否定、神の否定と攻撃心、それに付随する憎悪、神の子を殺害したいという思い(T-13.Ⅲ.2:4)、罪悪感、それらすべてのこと——。
 
コースを学び始めたばかりの頃は、過去というのが、たとえば昨日のこと、2年前のこと、10年前のこと・・そういう、時間軸で示される、過ぎ去った地点のことを指しているのだと思っていました。
 
だから、「過去とは異なる未来を求めます」とあれば、それは、数年前に比べればもっとマシな、より幸せな人生を送るのだと宣言するものなのだろうと誤解していた部分があったと思います。当時のことは、もう忘れてしまったけれども。
 
分離という、実は一度も生じてはいない夢を、一瞬で取り消された夢を、今なお続いているのだと錯覚している、狂った状態のまま、ずっと同じその悪夢を何度も飽きもせず繰り返し見ているということが次第にわかってくるにつれ、この世界は過去そのものなのだと感じられるようになりました。
 
 
ワークブックに初めて取り組んだとき、レッスン7の意味がわかりませんでした。
 
私は過去だけを見ている、というレッスンです。
 
これが、あなたが見ているものに何の意味もないことの理由である。
これが、あなたが見ているすべてのものに、あなたにとっての意味のすべてを与えたのがあなた自身であることの理由である。
これが、あなたが自分が見ているどんなものも理解していない理由である。
これが、あなたの考えには何の意味もなく、あなたが見ているものも同様に意味がない理由である。
これが、あなたが自分で考えているような理由で、動揺しているのではない理由である。
これが、存在しない何かを見ているから、あなたが動揺している、ということの理由である。

(『奇跡講座 ワークブック編』レッスン7/中央アート出版社)
 
 
時間についての昔からの概念を変えることは、きわめて難しい。なぜなら、あなたが信じているすべてのことが時間に根ざしており、時間についてのこうした新しい概念を学ばないことで成立しているからである。しかし、だからこそ、あなたには時間についての新しい概念が必要である。

(『奇跡講座 ワークブック編』レッスン7/中央アート出版社)
 
 
 
テキストの第13章ではこうした記述が見つかります。
 
自我は、過去から解放されることには我慢ならず、過去は過ぎ去っているにもかかわらずそれが現在であるかのように応答することで、過去の印象(イメージ)を保存しようとする

 
過去の苦痛は幻想だと学ばない限り、あなたは幻想からなる未来を選んでおり、現在において見出せるはずの解放のための多くの機会を失っている自我はあなたの悪夢を保存しようとし、あなたが目覚めて悪夢は過ぎ去ったと理解するのを防ごうとする

 
聖霊は、時間の目的は時間の必要性を不要にすることだと解釈している。時間の機能については、教育という聖霊の機能にのみ役立つ一時的なものと見なしている。…(中略)…聖霊が重視するのは、時間の側面の中でも、無限へと延長させられる唯一の側面のみとなる。その側面、すなわち「今」とは、この世界が提供するものの中で最も永遠に近いものだからである。過去も未来もない「今」という実相の中で、永遠が賞美され始める。「今」のみがここにあり、「今」のみが、救済を見出せる場となる神聖な出会いの機会を提供するからである。

 
一方、自我は、永遠の代わりに自分自身を延長させることが時間の機能だと見なしている。聖霊と同様に自我も、時間の目的を自分の目的の通りに解釈するからである。自ら命じるままに過去と未来を直結させることが、自我が時間の中に知覚する唯一の目的であり、自我は自分の継続性に割れ目が生じることのないように、現在を閉じてしまう。

 
だから聖霊はあなたを時間から解放しようとするのに対し、自我の継続性はあなたを時間の中にとどめようとする。あなたの救済という聖霊のゴールを共有したいと思うのなら、あなたは、救済の手段についての聖霊の解釈を受け入れることを学ばねばならない。

 
 
自我に耳を貸すならば、見えるものはみな「過去」であって、分離の象徴、死の象徴であって、誰と関わることになってもそこに影を見ることになり(相手を肉体として見て、神の子としてひとつなのだと迎え入れられないし、分離とその罪悪感を映し出した相手となってしまい)、その「過去」(分離)をどこまでも引き延ばしていくことになる。
 
いっぽう、ホーリースピリットの教えに従うならば、「時間の側面の中でも、無限へと延長させられる唯一の側面」である「今」に、永遠の入り口に立って、真実の片鱗に触れることができる。そこには永遠の平安があり、喜びがあり、愛と感謝に溢れ、すべてを祝福し讃える、清らかさと美しさ、その輝きの放射が、どこまでも拡がってゆく。
 
むろん、「未来」とは、1年後、5年後などということを指しているのではなく、この「今」の、永遠に最も近い一瞬の、その無上の喜びが、愛の放射、ワンネスの栄光がどこまでも続くという、その状態のこと。
もう、過去などには戻らないという意志が反映された世界のことなのでは?とおもいます。
 
 
今日は香咲さんの東京セミナー前の「ヒーリングクリニック」にて、ヒーリングを担当させていただきましたが、ヒーリングの時間はまさに聖なる瞬間であり、自我の時間軸をはるかに超えて、「今」、「現在」にとどまる時間、神の子は神とひとつなのだ、分離はどこにもないのだということを経験させていただける機会だと感じます。こうしたあり方を、「ヒーリングをします」といって行うときだけでなく、いつでも、24時間365日、続けていきたいと願っています。
 
わたしは、過去とは異なる未来を求めます。
 
 
 
Blessings,
 
2019.3.10
 
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ワークブックレッスン日本語版は、
『奇跡のコース』のワークを学ぶ
ガイドブック12 創造の海へ/
香咲弥須子/ナチュラルスピリットより
引用させていただきました。
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(ワークブックのレッスンでの気づきは、
4周目として取り組んでいるわたしの、
あくまでもごく個人的なものです)
 
 
 
A Course in Miracles(ア・コース・イン・ミラクルズ)には
テキスト編、ワークブック編、教師のマニュアル編があります。
日本語版は、中央アート出版、またはナチュラルスピリットから出ています。
 
ワークブックのレッスン内容の詳細については、ワークブック編をお読みください。
(こちらのブログでは詳細については記載しておりません)
 
 
 
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