『奇跡のコース』ワークブック・レッスンの気づきを綴っています
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Lesson71:神の救いの計画だけがうまくいきます。
 
 
最初このレッスンのアイディアだけを見たとき、「つまりこの世界の何ひとつとして、救いとなるものはない、両方を選ぶということはあり得ないってことだな」と思いました。
 
おそらく・・ですが、初めてこのワークブックのレッスンに取り組んだときは、このレッスン71の意味をまったく理解していなかっただろうと思います。
 
何か、壮大なスケールの神さまの救いの計画があって、一応わたしもみんなと同じようにその計画に従うことになるメンバーの一人で、、だけどわたしにはわたしの人生があるし、わたしにはわたしだけのミッションというものもある・・とかいった、とんでもないことを考えていたんじゃないかと思いますが、もうさっぱり記憶にありません。笑
 
神の救いの計画」と、「わたしの人生の計画、ミッション、わたしが救われる、わたしらしい、わたしオンリーの何か」の、両方があるだなんてことは、あり得ません。
 
 
 
エゴの救いの計画は、不平不満を抱くことを軸として展開しています。誰かの言動が変わり、外的な状況や出来事が変わるなら、自分は救われるだろう、と主張しています。つまり、救いの源はあなた自身の外側にあるとつねに受け止めているのです。あなたのひとつひとつの不平不満とは「もしこのことが違っていたなら、わたしは救われるだろう」と信じているという宣言、そして主張です。したがって、救われるために必要な心のあり方を変えることを、自分以外のあらゆる人とあらゆることに要求します。
 
 
と、今日のレッスン本文には書かれています。
 
自分の救いのためには、自分の心以外の何かが変わるべきであり、それが何なのかを決めようとしているだけだというのは、滑稽としか言いようがありません。
 
ワークブックの本文には、「正気を逸した計画」というふうに表現されています。
 
この正気を逸した計画によると、知覚された救いの源は、それが結局うまくいかないものだからこそ、受け入れられるのです。
 
 
とあります。けっしてうまくいかない、だからこそ、追いかける。「自分の心以外の、変わるべき何か」が、これではなかった、あれでもなかった、でもどこかにはあるはず・・と、探し続ける。
 
恋愛で言うなら、こういうことでしょうか。
A君と付き合っても幸せにはなれない、だってA君はマイペースすぎて、連絡があまり来ない。でもB君だったら、どうかな。B君は優しいし・・マメに連絡してくれる。
それで付き合ってみたけど・・B君が浮気していたことがわかってしまった。マメなのは、わたしに対してだけじゃなかった・・なんて?笑
 
そんな経験ありませんが、わかりやすい例かなと。。
 
ほんとうの「救い」なんて、どこにもない。探しても探しても、この世界にはけっしてない。
 
 
 
あなたを救うエゴの計画とはこのようなものです。このことが、「探せ、しかし見つからないが」というエゴの基本方針と厳密に一致していることを、あなたはきっと理解するでしょう。救いのないところに救いを探し求めて全力を注いでいることを発見することだけが、確実に保証されています。
 
 
おもしろいですね。
大真面目に、エゴの救いの計画を選んで生きていたら、笑えない内容かもしれませんが・・。
 
探したって、見つからないのです。
 
このことについては、テキストでも述べられています。少し長いですが、重要な箇所なので引用してみます(『奇跡講座 テキスト編』中央アート出版より。なお、マーカー部分はわたしが色を付けた箇所です)。
 
 自我は愛が危険なものだと確信しており、これが常に自我の教えの中心をなしている。自我が自らそのように述べることはなく、それどころか、自我が救済であると信じている者たちはみな、愛の探求に熱心に携わっているように見える。だが自我は、愛の探求をきわめて積極的に奨励しているとはいえ、そこに一つの但し書きをつけている。すなわち、それを見つけてはならない、というものである。したがって、自我の命令を簡潔に要約すると、「探せよ、されど見つけることなかれ」となる。これが、自我があなたに差し出している唯一の約束であり、自我が守る唯一の約束である。自我は自分のゴールを狂信的な執拗さで追求しており、しかも自我の判断は、ひどく損なわれているとはいえ、完全に一貫している。
 
 
 したがって、自我の行う探求は挫折すると決まっている。また自我は、あなたと自我が同一であるとも教えているので、自我による導きは、自滅と知覚されるもので終わる以外にない旅へとあなたを連れていく。
 
 
 
これ以上、説明を求める必要があるでしょうか。笑
 
なんだか、あまりにも鮮やかに書かれていて、思わず、「最高!」と言いたくなるほどです。
 
 
ここまで言われていて、それでもなお、自分勝手に、救いを探そうとしたいのか。そんなにエゴの罠に、わかっていて、引っかかっていたいのか。
なぜ素直に、必ずうまくいく「神の救いの計画」だけに従おうとしないのか。
 
わずかであっても、不平不満を抱くことがあるなら、明らかに、エゴの救いの計画のほうを選んでいるということ。
ごまかしは、できません。
 
強烈な、そして最高のレッスンです。
 
 
Blessings,
 
2018.7.10
 
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ワークブックレッスン日本語版は、
『奇跡のコース』のワークを学ぶ
ガイドブック3 聖なる関係①/
香咲弥須子/ナチュラルスピリットより
引用させていただきました。
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(ワークブックのレッスンでの気づきは、
4周目として取り組んでいるわたしの、
あくまでもごく個人的なものです)
 
 
 
A Course in Miracles(ア・コース・イン・ミラクルズ)には
テキスト編、ワークブック編、教師のマニュアル編があります。
日本語版は、中央アート出版、またはナチュラルスピリットから出ています。
 
ワークブックのレッスン内容の詳細については、ワークブック編をお読みください。
(こちらのブログでは詳細については記載しておりません)
 
 
 
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